ウェブアクセシビリティ・診断

写真:笑顔で打合せする2名の社員

ウェブサイトは今や私たちの暮らしに欠くことのできない情報ツールです。
その一方で、ウェブの利用に困っている人々がいることをご存じでしょうか?
どのようなバリアがあるのか、なぜ情報にたどり着けないのか、どうすれば誰もが使えるようになるのか。
そんな問いに寄り添いながら、NTTクラルティのウェブアクセシビリティサービスが、「誰もが使えるウェブサイトづくり」をお手伝いします。

ウェブアクセシビリティとは?

ウェブアクセシビリティとは、年齢や障がいの有無、使う端末や場所に関係なく、すべての人がウェブサイトを使えることです。

アクセシビリティに配慮していないサイトは、目や耳、上肢に不自由がある方、考える力や記憶に障がい特性のある方にとって、使いにくく感じることがあります。こうした使いにくさは、障がいのある方だけでなく、年齢を重ねることで起こることもあります。

アクセシビリティに取り組むことで、誰にとっても使いやすく、わかりやすいウェブサイトになります。

ウェブアクセシビリティを象徴するイラスト。中央にノートパソコン、タブレット、スマートフォンのアイコンがあり、その周りを囲むように多様なユーザーのアイコンが配置されている。ユーザーは、サングラスをかけた人(視覚障がい者)、耳に手を当てる人(聴覚障がい者)、杖をつく人(高齢者・肢体不自由者)、車椅子に乗った人(肢体不自由者)で表現されており、様々な人々がウェブにアクセスするというコンセプトを示している。

アクセシビリティ対応に使われるガイドライン

ウェブアクセシビリティの3規格、WCAG・ISO・JISの関係性を示した図。まず、WCAG 2.0、ISO/IEC 40500:2012、JIS X 8341-3:2016の内容が同一であることが示されている。次にWCAGは2.1へ、さらに2023年10月にはWCAG 2.2へと改訂された。このWCAG 2.2に合わせる形で、ISO/IEC 40500とJIS X 8341-3も将来的に改訂が予定されていることが示されている。

ウェブアクセシビリティの基準として使われているのが、国際的なガイドライン「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)」です。最新版は「WCAG 2.2」で、障がいのある方や高齢の方を含むすべての人が、ウェブサイトから平等に情報を得られるための方法がまとめられています。

日本では、このWCAGをもとに「JIS X 8341-3:2016」という国内の規格が定められています。このJIS規格は、WCAG 2.0と同じ内容で、今後の改訂でWCAG 2.2にも対応する予定です。

つまり、JIS規格に対応させることによって、WCAGのガイドラインと国際規格(ISO規格)にも対応できることになります。

NTTクラルティでは、これらのガイドラインに基づき、誰にとっても使いやすいウェブサイト作りをサポートしています。

NTTクラルティが運営しているポータルサイト「ゆうゆうゆう」の記事でも解説していますので、どうぞご覧ください。

ゆうゆうゆうの記事「WCAG 2.2が正式勧告!‐第18回」はこちら

みんなにやさしいウェブの作り方

ウェブアクセシビリティに対応するための代表的な具体例を紹介します。

文字色と背景の間にコントラストをつける

カラーコントラスト比の悪い例(NG)と良い例(OK)を並べて比較した画像。左側の「NG」例では、薄い灰色のボタンに白文字が乗っており、コントラストが低く文字が読みにくい。対照的に、右側の「OK」例では、濃い灰色のボタンに白文字が乗っており、コントラストが高くはっきりと読みやすい。ウェブアクセシビリティにおけるコントラストの重要性を示している。

文字と背景の色には、「4.5:1以上」のコントラスト(明るさの差)をつけましょう。
目の不自由な方や高齢の方、色の見え方に特性のある方が、文字を読みやすくするために必要な配慮です。

動画に字幕をつける

動画のアクセシビリティについて、字幕がない悪い例(NG)と字幕がある良い例(OK)を比較した画像。左側の「NG」例は駅に停車する電車の映像のみで字幕がない。一方、右側の「OK」例は同じ映像に「発車ベルが鳴っています。」という字幕が表示されている。これにより、聴覚に障がいのある人でも音声情報を理解できることの重要性を示している。

動画には、会話や効果音の内容を伝える字幕を用意しましょう。
耳の不自由な方が内容を目で見て理解できるようにするために必要な配慮です。

自動で動くコンテンツが停止できる

自動再生カルーセルのアクセシビリティについて、一時停止ボタンがない悪い例(NG)と、ある良い例(OK)を比較した画像。左側の「NG」例は、自動でスライドするコンテンツをユーザーが止める手段がない。対照的に、右側の「OK」例は、同じカルーセルに一時停止ボタンが追加されており、ユーザーが動きを制御できる。自動で動くコンテンツを制御できる機能の重要性を示している。

カルーセルなど自動的に切り替わるコンテンツは、停止ボタンをつけるか、自動で停止するようにしましょう。
目が不自由な方や、文字を読むことに特性のある方が、自分のペースで情報を読むために必要な配慮です。

ロゴ・写真・イラストなどの画像に説明をつける

画像の代替テキスト(alt属性)に関する悪い例(NG)と良い例(OK)を比較した画像。「シェア 75%」を示す円グラフを例に、左側の「NG」例ではimgタグにalt属性がなく、画像情報が伝わらない。一方、右側の「OK」例ではimgタグにalt="円グラフ、シェア75%。"という適切な代替テキストが設定されており、画像の内容が伝わるようになっている。画像へのalt属性設定の重要性を示している。

情報を伝えている画像には、その内容の代わりとなるテキスト(alt属性)を付けましょう。
目の不自由な方が使用しているスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)で画像の情報を読み取るために必要な配慮です。

キーボードだけで操作ができる

キーボード操作時のフォーカス表示に関する悪い例(NG)と良い例(OK)を比較した画像。左側の「NG」例では、ポップアップ内のボタンが選択されていても、それを視覚的に示す枠線がなく、どこにフォーカスがあるか不明瞭。一方、右側の「OK」例では、「今すぐお申込み」ボタンの周りにはっきりとした枠線が表示され、フォーカス箇所が一目でわかる。キーボード操作のアクセシビリティにおける、フォーカスインジケーターの重要性を示している。

ウェブサイトは、「Tabキー」「矢印キー」「Enterキー」など、キーボードだけで操作できるようにしましょう。
マウスを使いにくい目の不自由な方や、手の動きに制限のある方が、キーボードだけでスムーズに操作するために必要な配慮です。

無料ツールでできるアクセシビリティ診断

ウェブアクセシビリティの対応状況の一部は、無料のツールを使って確認することができます。
ここでは、NTTクラルティでも使っているおすすめのツールをご紹介します。どちらもすぐに使えるので、ぜひお試しください。

Validation Service(バリデーションサービス)

ウェブページのHTMLが正しく記述されているかを確認したいときに使える、公式の文法チェックツールです。

URLを入力するだけで、タグの閉じ忘れや構造の誤りなど、HTMLのルールに適合していない箇所を自動で検出してくれます。

このツールは、ウェブの国際的な標準を定めている「World Wide Web Consortium(W3C)」によって提供されています。

「Validation Service」はこちら

Validation Service(バリデーションサービス)「World Wide Web Consortium(W3C)」サービスサイトのキャプチャ画像

Colour Contrast Analyser(カラーコントラストアナライザー)

文字色と背景色のコントラスト比をチェックしてくれるツールです。

評価はWCAGやJIS基準に基づいており、色の組み合わせが読みやすいかどうかを簡単に確認できます。

このツールはアクセシビリティ支援の専門機関である「The Paciello Group」によって提供されています。

「Colour Contrast Analyser (CCA)」はこちら

文字色と背景色のコントラスト比をチェックしてくれるツール「Colour Contrast Analyser(カラーコントラストアナライザー)」サービスサイトのキャプチャ画像

ウェブアクセシビリティ診断・研修についてのお問い合わせ先

営業部アクセシビリティ推進室
MAIL:access@ntt-claruty.co.jp
TEL:0422-50-8347 
FAX:0422-51-8349

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